生理前になると胸が張るのが気になる人はいませんか?時には痛みを感じ、「病気なのでは?」と心配になった人も多いかもしれません。
実は生理前の胸の張りは、女性ホルモンが影響していると考えられています。今回は生理前の不調のひとつ、胸の張りについて解説します。
生理前に胸が張る原因は?
生理前に胸が張る理由は様々ですが、最も可能性が高いものとしてホルモンバランスが関係しています。詳しく見ていきましょう。
ホルモンバランスが変化するため
成人した女性は、28日間を1サイクルとし、月経がやってきます。月経が起こる理由は、卵巣ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌が関係しているのです。
エストロゲンは常に体内で分泌され、排卵前と排卵後に分泌量が多くなる傾向にあります。この際、エストロゲンだけでは胸の張りは起こりません。
しかし排卵後にプロゲステロンの分泌が始まると、女性の体は大きく変わります。エストロゲンとプロゲステロンがお互いに作用し合い、乳腺が発達。その結果、胸の張りを感じるようになるのです。
エストロゲン
エストロゲンは女性らしさを作るホルモンで、体の成長と共に増加。生殖器などの維持や発育に重要な役割を果たします。女性らしい丸みのある体を作ったり、肌が美しくなるのはエストロゲンのおかげ。分泌量は20代でピークを迎え、以降おおよそ20年かけてホルモンを分泌する機能は落ち着いていく傾向があります。やがて45歳~55歳になると、更年期に入り、分泌量は減少するのです。
プロゲステロン
プロゲステロンは排卵直後から分泌量が増えるため、妊娠準備のホルモンともいえます。基礎体温を上げ、受精卵が着床しやすいよう、体内の準備を始める役割をするのです。
妊娠が成立しなかった場合、排卵の一週間後ほどでプロゲステロンの分泌は減りはじめます。その後妊娠の準備の必要がなくなると、子宮内膜が剥がれ落ちる、これが生理です。
排卵日を過ぎているため
女性は生理開始から卵胞期に入ります。卵胞期は卵巣からのエストロゲンの分泌量が徐々に増え始め、子宮内膜が徐々に厚くなってくる時期です。
そのまま排卵日を迎えると、次はプロゲステロンの分泌が増え、子宮内膜にできた厚みを維持するために体温が上がります。
生理前後、女性の身体では様々な変化が起こっているのです。女性ホルモンの影響もあり、体調を崩しやすい時期でもあります。そのため肌荒れや腰痛・むくみ・だるさに加え、胸の張りが起こるのです。さらに生理中に体重が増える現象に悩んだ人はいませんか。
これもプロゲステロンが大きく影響しています。プロゲステロンには水分を溜め込む働きがあるため、体重の増加を感じるのはそのためです。この際、水分は乳房にもたまる為、胸の張りを感じる人もいると考えられます。
生理前に胸の張りがピークを迎えるため
プロゲステロンは妊娠を維持しやすくするため、排卵日から分泌養が増え、排卵7日後にピークを迎えます。プロゲステロンは水分を溜め込むため、胸が次第にむくみ、その結果、胸の張りを感じることも。
その後徐々にプロゲステロンの分泌が減っていくと、子宮内膜や乳房は溜め込んだ水分を維持できなくなります。その結果、溜まっていた水分が経血や尿と一緒に体外へ排出され、体は元の状態へ戻っていくのです。
生理前に胸が張るのは妊娠の可能性があるって本当?
妊娠初期の症状にも、胸の張りや痛みが起こる可能性があります。妊娠すると黄体ホルモンが増加し、それによって乳腺や乳管が発達するためです。
血流も普段より活発になるため、胸の張りや痛みが起こります。月経前などに胸の張りを感じる人であれば、妊娠初期に痛みを感じることも。
もちろん妊娠初期症状は、全ての女性に起こるわけではありません。症状が全く出ない人もいます。気になる場合は、早めに産婦人科などを受診しましょう。
妊娠初期に起こるとされるその他の症状
妊娠初期には胸の張りや痛みのほか、様々な症状が起こるとされています。
妊娠初期に起こるとされる症状
- 腰痛
- 頻尿
- イライラ
- 情緒不安定
腰痛
腰痛は妊娠初期とは関係ない場合もありますが、着床するとリラキシンと呼ばれるホルモンが分泌されます。リラキシンは体内の骨盤や靭帯を緩める作用があるため、腰痛が起こるのです。月経前~月経中にも分泌され、骨盤を開いて経血をスムーズに流すといった作用もありますよ。
頻尿
妊娠すると子宮が徐々に膨らんで大きくなってきます。その結果、膀胱を圧迫し、頻尿になることが。頻尿は妊娠3か月くらいまで続く場合も多く、4か月頃から徐々に治まってきます。
その理由は子宮の位置が安定するためですが、さらに週数が進むと、次は大きくなったお腹が膀胱を圧迫しはじめます。そのため再び頻尿になる可能性もあるのです。妊娠中の頻尿は一時的なものも多く、出産後は徐々に改善していきます。
イライラ
妊娠中はホルモンバランスが急速に変化します。その結果、日常的にイライラしたり、涙もろくなるといった情緒不安定さを感じることも。気分に浮き沈みが出た時は、無理をせずリラックスできる環境に身を置くのがおすすめです。
情緒不安定
妊娠初期に張っていた胸が、急に治まってしまう人がいます。「もしかしたら赤ちゃんに何かあったのでは?」と不安になる人も多いかもしれません。
しかし胸の張りや痛みは出産までずっと続くものではありません。多くの人が安定期に入る5か月を目途に治まりますが、人によっては早く治まる可能性もあります。しかし不安を感じたら産婦人科を受診してみるとよいでしょう。
生理前と妊娠初期によくある症状
胸の張り以外にも、生理前や妊娠初期には様々な症状が起こります。全ての女性が当てはまるわけではありませんが、よくある症状についてまとめました。
だるさ
月経前はプロゲステロンによって全身にむくみが起こります。それに伴い、だるさを感じる人もいるようです。もし、だるさが気になるなら、体に溜まった余分な水分を排出しましょう。ストレス解消やお風呂などで滞った血流を改善すると、むくみやだるさが改善していきます。
眠気
生理前や妊娠中はプロゲステロンが大量放出されるため、眠くなります。理由はプロゲステロンからアロプレグナノロンと呼ばれる眠気を引き起こす物質を作り出すから。
さらに基礎体温が0.3~0.5℃程度上がる高温期に入り、次の生理が始まるまで12~14日程度続きます。人間は温まった体の体温が下がると、眠気が出てきます。
入浴後、体が冷めないうちに布団に入ると、よく眠れると言われるのはそのためですね。しかし高温期に入ると、夜になっても体の体温は下がりにくくなります。その結果、夜によく眠れなくなり、昼間に眠気を感じるようになるのです。
食欲の衰退もしくは増進
生理中に食欲が増すのは、「黄体ホルモン」の増加が原因です。女性は生理前の「黄体期」に入ると、妊娠しやすいようホルモンが増加します。
すると自分の意思とは関係なく、体が赤ちゃんを迎える準備をしてしまうのです。その結果、赤ちゃんの成長に必要な栄養素を取ろうとして、食欲が増してしまいます。
他にも妊娠初期の「つわり」によって食欲増進が起こっている可能性も。つわりには「食べつわり」と呼ばれるものもあり、何かを口に入れていないと気持ち悪くて仕方ないタイプの人もいます。その結果、食欲が増えてしまうのです。
出血
生理中はいうまでもありませんが、妊娠中も出血する可能性があります。例えば「着床出血」は、生理予定日頃に少量の出血やおりものに血が混じる現象。生理との違いは、微量であることと、短期間で終わる点です。
下腹部が痛む
生理前は下腹部の痛みを感じることも。特に生理不順の場合は、生理痛が起こり子宮が収縮するような痛みや腰痛・頭痛が起こるのが特徴です。妊娠の場合、受精卵が着床する頃に軽い腹痛を感じることもあります。
肌荒れ
生理の一週間前頃から、黄体ホルモンが増えるため皮脂の分泌が活発になります。そのため肌が脂っぽくなり、顎や口回りなどにニキビが発生することも。
他にも肌がかさついたり、ほてりを感じるといった症状に見舞われます。生理前は皮脂の分泌が盛んになるため、毎日の洗顔を大切にし、肌を清潔に保ちましょう。
生理前に胸が張るのは何日前から?
胸は生理が始まる3~4日前から、月経開始頃が最も張るといわれています。実際には、20%も胸が大きくなったという話もあるのだとか。
胸の張りに大きな影響を与えるのが、プロゲステロンです。プロゲステロンは水分を体の中に溜め込み、子宮内膜を厚く、柔らかくする性質があります。子宮内膜を柔らかくすることで、受精卵を受け入れやすくしているのですね。
さらにプロゲステロンの影響は乳房にも及び、乳腺と乳腺の間に水を含んだ浮腫状態にするのです。この状態をいわゆる「胸が張った状態」と呼んでいます。もし下着を測りにいくなら、自分の生理サイクルを把握しておくとよいでしょう。ピーク時に測ってしまった場合、生理が終わった後に悲しい思いをするかもしれません。
胸の痛みや張りを和らげる方法
「生理前の胸の張りが気になる…」と思ったら、胸の張りを和らげる方法を試してみてください。ここではすぐに生活に取り入れられる方法を解説します。
生活のリズムを見直す
生活リズムが不規則になると、ホルモンバランスも崩れ、様々な体調の変化を及ぼします。ホルモンバランスを整えるには、十分な睡眠とバランスの取れた食事が大切。
すぐに生活リズムを変えるのが難しい人も、「決まった時間に寝る」「三食バランスよく食べる」など基本的な心がけで、生理前の不調を改善できるでしょう。
食生活を見直す
女性ホルモンが正常に分泌されるためには、心身共に健康である必要があります。そのため、まずは食生活の見直しから始めてみましょう。ジャンクフードの摂り過ぎは、生理前の不調を悪化させるともいわれています。
必要な栄養をまんべんなく取り、食べる量は適量で。同時に適正体重(BMI)も意識するとよいでしょう。痩せすぎはホルモンバランスを崩してしまいます。
ストレス解消方法を考える
ストレスを溜め込んだ状態では、ホルモンバランスが崩れるだけでなく、精神面もよくありません。そのため、ストレス解消法を考えてみましょう。
「思いっきり趣味に没頭する」「運動をする」などなんでもOK。ストレスや過度の過労でホルモンバランスが崩れると、卵巣の働きが低下し、ホルモンバランスが乱れます。生理不順にも繋がるため、注意しましょう。
カルシウムを摂る
カルシウム不足によって、生理前に様々な症状が出るといわれています。そのため、積極的に摂るとよいでしょう。カルシウムは牛乳をはじめ、魚類や大豆製品に多く含まれています。
食事に取り入れるのが難しければ、お菓子やサプリで取り入れるのもおすすめです。ただし食べ過ぎは禁物。乳製品に含まれるトランス脂肪酸を摂りすぎると、胸の痛みを起こしやすいといわれています。量は適量にし、過剰に摂取しないようにしましょう。
ビタミンB6を摂る
ビタミンB6の不足は、ホルモンバランスの低下を招きます。ビタミンB6には、女性ホルモンであるエストロゲンの合成を助けたり、肌のターンオーバーの乱れを整えるなどの効果が。
さらに妊娠初期における「つわり」の症状を緩和するといわれています。ビタミンB6はレバーやササミ・マグロなどの赤身類・とうがらし・にんにく・ブロッコリーなどに含まれるため、食事に取り入れてみるとよいでしょう。ただし過剰摂取は神経へのダメージを起こす可能性があるため、適量を守りましょう。
運動を取り入れてみる
運動不足によって自律神経の働きに異常が出た場合、ホルモンバランスにも影響が出ます。ホルモンバランスが減少すると、血管が硬くなり、冷えや腰痛の原因にも!しかし「運動しなさい」と言われても、すぐには難しいもの。
そんな時は、軽いウォーキングでも十分な効果が期待できます。景色を楽しみながら30分以上を目安に歩いてみましょう。スピードは少し息が上がる程度がベスト。適度な運動は精神の安定を促すセロトニンの分泌を助けます。
アルコールの量を減らす
アルコールは卵巣の働きを抑える効果があるため、飲みすぎると生理不順や無月経を誘発する危険があります。その結果、ホルモンバランスも乱れがちに。
また体もむくみやすくなるため、胸の張りに繋がってしまう恐れもあります。アルコールは適量を守り、飲みすぎは注意しましょう。
生理前の胸の張りを和らげるマッサージ
生理前に起こる胸のハリを抑えたい…と思ったら、「おっぱいはがし」と呼ばれるマッサージがおすすめです。体には、全身リンパが張り巡らされ、リンパ液によって老廃物が運ばれてきます。
リンパ液は老廃物を回収しながら、最終的には首や鎖骨下・わきの下・胸周りに集まっている大きなリンパ節へと集まり、静脈に乗って尿や便・汗と一緒に排泄されていきます。
リンパマッサージで首周りを刺激すると、すっきりするのは、そのような意味があったのですね。もし生理の前に胸が張っているなら、老廃物が溜まっているせいかもしれません。
そのため、大胸筋と乳腺組織を剥がして、胸周りのリンパの流れをよくしましょう。おっぱいはがしをすると、老廃物の排出を促すほか、全身の血流がよくなります。
そのため、体が温まって免疫力アップの効果が。その結果、冷えやむくみが解消され、女性の不調に様々な効果が期待できるでしょう。体をもんだり、押したりするだけの簡単マッサージで、胸の張りを解消できます。
おっぱいはがしの手順
- ブラのワイヤーが当たる部分に親指を押し付けます。そのまま胸周辺をなぞりながら、胸の肉を内側に移動させましょう。乳腺を剥がすイメージで行います。
- 両手にこぶしを作り、胸の下部分を軽く撫でていきましょう。3~5回程度往復し、老廃物を流すイメージでやりましょう。
- 片腕を上げたら、胸の形に合わせて手のひらで刺激します。脇側から一定方向に数回手を移動させましょう。逆側も同様に行います。
- 握りこぶしを作り、鎖骨の下をぐりぐりと刺激します。コリやつまりをほぐすイメージでやりましょう。
- 両手で両わき腹をしっかりと掴み、もみほぐします。
- 片側ずつ腕を上げ、脇を掴んでもみほぐします。左右交互に行いましょう。
- おっぱいを片方ずつ持ち上げたら、アンダー部分や脇周辺をこぶしで、ぐりぐりと刺激します。
- 両手でこぶしを作り、鎖骨周辺をもみほぐします。
- さらに脇の下をもんで老廃物を流したら完了。
老廃物が詰まっている箇所に痛みを感じる恐れがあるため、無理のない範囲でもみほぐしていきましょう。やりすぎると体を痛めてしまう恐れがあります。少しずつゆっくりと進めるのがおすすめです。リンパのつまりが解消されると、体も軽くなります。
胸が張るのに生理が来ない時は?
胸が張るのは、妊娠初期症状のひとつでもあります。そのため胸が張っているのに生理が来ない場合は、妊娠の可能性も疑ったほうが良いかもしれません。
ただし妊娠して間もなくの頃は、妊娠検査薬を使っても正確な結果が出ないため注意しましょう。受精卵が着床すると、母体は胎児を育てる準備を始めます。
妊娠して女性ホルモンが分泌されると、胸が張るといった生理前に近い症状が出ることも。実際に「妊娠していた」といった声もあるため、不安があれば病院へ行ってみるのがおすすめです。
生理前症状と妊娠初期症状を見分ける方法
妊娠しているかを判断する方法はふたつあります。ただし症状は人によって異なるため、ひとつの目安として考えるとよいでしょう。
妊娠しているか判断する方法
- 基礎体温を測る
- 妊娠検査薬を使って調べる
基礎体温を測る
妊娠している場合、体温は常に36.7℃以上となります。もし生理予定日4~5日程度過ぎており、かつ高体温が続いている場合、妊娠かもしれません。
妊娠ではない場合、生理と同時に体温は通常に戻ります。基礎体温を測る際は、小数点以下2桁まで計測できる婦人体温計を使用しましょう。毎朝同じ時間に測るのが正確な結果を知るポイントです。
妊娠検査薬を使う
生理予定日から1週間以上経過しても来ない場合、妊娠検査薬で確認してみましょう。陽性反応が出たら、すぐに病院へ行きます。妊娠検査薬は生理開始予定日から7日以内に計測しても、正しい結果は得られません。タイミングは必ず守りましょう。
生理前に胸が張らない理由は?
生理前に胸が張らない場合、ホルモンバランスが乱れている可能性があります。特に生理不順が続いている人は、注意しましょう。ここではホルモンバランスが崩れてしまう原因について解説します。
無理なダイエットをしている
ホルモン中枢を司る脳の視床下部は精神的な影響を受けやすく、ストレスに弱い特徴があります。そのため無理なダイエットによって、ホルモン分泌に影響を与えたり、生理周期が遅れる原因にも。
さらに女性ホルモンは体の栄養状態にも影響されるため、無理なダイエットによって体重が減ると、トラブルが起こる可能性があります。過度なダイエットは控え、体に負担なく行うのがポイントです。
女性にはダイエットに向く時期と向かない時期があります。最適な時期が、排卵前です。気持ちも体調もベストな時期なので、ダイエットにぴったり!エストロゲン分泌が高まるため、適度に筋肉を刺激すると、効率的な引き締め効果が期待できるでしょう。
疲れがたまっている
過労によるストレスは、自律神経やホルモンバランスに悪影響をもたらします。生理トラブルも起こるため、さらにストレスとなることも。さらに肌トラブルや更年期症状が出やすくなるといわれています。疲れが溜まっていると感じたら、適度に休憩をし、生活スタイルの見直しを行っていきましょう。
病気の可能性も!?
月経に伴なう不調の原因は「月経前症候群(PMS)」や「月経困難症」の可能性があります。PMSの主な原因は排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の変動です。
もともと女性ホルモンが不安定なところに、ストレスが追加されると発症するのだとか。さらにPMSの症状が重くなると、更年期症状も強くなる傾向があります。
さらに症状が重くなると「月経前不快気分障害(PMDD)」を発症する可能性も。まるで人が変わったようになるのが特徴で、社会生活に支障をきたすパターンも珍しくありません。実際に月経に伴なう様々な症状に苦しむ女性は多く、労働損失は年間約5000億円ともいわれます。
黄体ホルモンの分泌が少ないため
プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量には個人差があり、少ない人は生理前でも胸が張らない傾向にあります。プロゲステロンは妊娠を維持するために重要なホルモンなので、不妊の原因になっていることも。もし「妊娠しない」「胸の張りもない」と悩んだら、病院に相談してみるとよいでしょう。
下着が合っていない
体のサイズに合っていないブラや補正下着を付けると、血行が悪くなります。その結果、女性の体に様々な不調が現れる可能性も。もし「体調は問題なさそう…」と感じたら、下着を変えてみましょう。ノンワイヤーブラにしたり、ナイトブラをやめてみるのもおすすめ。
下着を購入する際は、お店でサイズを測ってもらいましょう。ブラが付けているうちに上に上がってきたり、外した時に跡が付く場合は、サイズが合っていない可能性があります。バストサイズは変わるため、定期的に測りなおすのがよいでしょう。
更年期の可能性も
女性は40代に入った頃から、更年期の症状が出る人もいます。精神的な不安定さやだるさ・疲れやすさを感じている人も多いかもしれません。また分泌されるホルモンが減り、影響を受けにくくなるため、胸の張りや痛み・つわりのような症状もほとんどないと考えられています。
生理前に胸が張らないのは無排卵の可能性?
胸の張りがないだけで、排卵が行われていないと断言はできません。排卵が起こっていると、基礎体温は排卵日を境に低温期と高温期にはっきりと分かれます。
そのため、ずっと低温期が続いているといった場合は、排卵が起こっていない可能性があるでしょう。排卵の有無は病院で検査可能です。気になる人は、相談してみるとよいでしょう。
胸の張る時と張らない時には、様々な原因がある
女性の体はとてもデリケートです。そのため生理前に胸が張らなくても、焦る必要はありません。心当たりがないか、よく考えてみましょう。もし妊娠の可能性がないなら、生活習慣の見直しやバストマッサージを取り入れ、ホルモン分泌を促してみるとよいでしょう。